建築屋から見た「信頼できるお医者さん」
渡辺院長先生とのご縁は、先に開院された桜花台こどもクリニックの水谷院長先生のご紹介でした。子供の大好きな優しいお二人は三重大学時代の先輩後輩の仲で、供に小児医療に熱い志しをお持ちになり個人小児科を開院されました。私は医療の事は分りませんが某テレビ放送番組で、大部分の医学生は『小児科医にはなりたくない!』との事。何故かと言うと医療報酬の点数が低い=(儲からない)、子供の症状は急変する=(リスクが大きい)などがその理由らしいのです。 渡辺院長先生が鈴鹿中央総合病院に勤務されていた時のお話で、患者さんの様態が急変して自宅のある津までの道中に何回も病院から呼び出しを受けて、自宅まであとわずかな3回目の呼び出しの時には、東の空が明るくなっていたそうです。 以前に、ある勤務医の方からの医院建築のお話が幾つか有りまして、私は『自宅との併用ではないのですか?』と質問しますと『自宅が一緒じゃ逃げられないよ。』・・・私はその言葉がとてもショックで、今でもはっきりと覚えています。結局、医院だけを計画された方達とのご縁はありませんでした。今では其れで良かったと思っています。私が一つだけ言える事は、医院を自宅と併用されている先生方は、どんな事があってもけっして逃げない『信頼できる先生』だと言う事です。

お城みたいな可愛い医院にされたのは、こどもさんに『病院の暗いイメージ』を与えない為。
白衣を着ないのは、こどもさんに『恐怖心』を与えない為。

More Trust
井手広行



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